日
03
5月
2009
第1回 Workshop Square

去年までは、「ワークショップ勉強会」と名乗っていましたが、今年からはWorkshop Square(ワークショップスクウェア)と名称を変えて勉強会を行っていきたいと思います!
今回はその第一回目でした。
Workshop Squareは、Worksopについて語り合う場としての”Square”(広場)と、異なる領域でWorkshopに関わってきた人達が集まることに よって新たなものが生まれるという意味を込めた”Square”(二乗)、すなわちWorkshop×Workshop、という二つの意味を込めてつけら れました。
今回のテーマは「身体とワークショップ」です!
今回は8名が参加してくれました。そのうち新メンバー3名です。
これまで私たちは「ワークショップ的とはなにか?」について何度も対話を重ねてきました。そのときにたびたび顔を出すキーワードが「身体性」です。
ワークショップにおいては「体験」が重視されます。その「体験」は「身体性」を伴った体験であることが多いといえます。
じゃあその身体性の持つ意味はなんなのか?
これを問う意味で、今回のテーマを設定しました。今回の話題提供者は2名です。お二人とも初参加です。
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Workshop Squareでは初めて参加する人に、必ず「深イイ!自己紹介」をしてもらっています。どこかで聞いたような名前ですいません(笑)
「深イイ!自己紹介」とは、その名の通り、自己紹介を「ちょっと深く」話してもらいます。発表者には、ワークショップに関わる「経験」「知見」「ネットワーク」という三つについて語ってもらいます。
「経験」
自分はどんなワークショップをしてきたのか、もしくは参加してきたのか。
「知見」
ワークショップに関して、どんな知見をもっているか。自らの学問的なバックグラウンドとは。
「ネットワーク」
ワークショップに関するどんなネットワークを持っているか、どんな人と一緒に活動しているか。
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今回の新メンバーの一人目は、中野優子さんです。中野さんは学際情報学府の岡田研究室に所属している修士一年の学生です。
中野さんは、学生をする傍ら「ダンサー」としても活動をしています。ウェンツくんと一緒にCMに出演したりもしているそうです!気になるそのCMのリンクを貼っておきます。後ろの「白い人たち」の一人が中野さんです。わかるでしょうか(笑)
B.V.D.
http://www.bvd.jp/cm/index.html
中野さんは、「おっはー」とか「ポッキーのダンスの振り付け」などで有名な、香瑠鼓(かおるこ)さんと一緒にワークショップをしているそうです(ネットワーク)。
一緒にしているワークショップは、その名も「バリアフリーワークショップ」(経験)。障害を持つ方と即興ダンスをするワークショップです。中野さんはこのワークショップをファシリテーターとして何度も行った経験があるというお話でした。
中野さんは元々学部時代、臨床心理学を学んでいたそうです(知見)。ここでの知見は、身体経験を通したセラピーという点で、バリアフリーワークショップにつながってきているというお話でした。
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ディスカッションでは、カウンセリングにおける「身体性」、「即興性」という話が中心的なテーマとなりました。特に中心的な議論についてのみ取り上げます。
通常のカウンセリングと、ダンスを通じたセラピーというのはなにが最も違うのか?
中野さんの答えを要約すると、
(1)カウンセラーとクライアントの関係がより対等
(2)ことばがしゃべれない人でも出来る
という2点でした。
通常のカウンセリングでは、カウンセラーがクライアントの言っていることを受け止めるというイメージです。たしかに、聞き手に徹するという意味では上からものをいうわけではないですが、互いの関係には一線をひく関係になっている。
しかし、ダンスの場合はそうではありません。お互いひとりの参加者として、あるテーマに対して即興でダンスをします。常にカウンセラーが導くというのではなく、互いがダンスという活動の前では対等であり、そのダンスを通して対話するとのことでした。
また、ダンスの場合は言葉を介さなくてもコミュニケーションができます。動きをマネするとか、触れることで対話ができます。通常のカウンセリングでは「触れる」というのはNGなのだそうです。しかし、ダンスではその文脈の中で自然と、触れることなどを通してコミュニケーションを行っているとのことでした。
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二人目の話題提供者は、宮原万智さんです。宮原さんは慶応大学SFCの学部三年生です。いつも参加してくださっている栗林賢さんの紹介で参加していただきました。今回は飛び入りだったので、即興的にホワイトボードに絵を描きながら話をしてもらいました。
宮原さんの経験は、大学の学部の授業で体験したワークショップでした(経験)。そのワークショップでは、「身体を通したコミュニケーション」を体験します。
最初に、二人組になるそうなのですが、そのときに互いのパーソナルスペースを確認しあいます。パーソナルスペースとは、人には自分にとって心地よい他者との距離感といえばよいでしょうか。ペアの人に前後左右から近づいてもらい、気持ち悪いと思うポイントを最初に決めるのだそうです。(そして、これがワークショップを続けていくと縮まっていくらしいです!)
次に、行う活動は「自由に空間を使う」というものです。ある空間を特に課題が与えられるわけではなく、ただ歩いてもらったりするそうです。そして、その様子をさきほどのペアの人が外から「観察」しているのだそうです。そして、それを交互に行う。すると、なんとなく「空間の使い方」「身体の使い方」について気づきを得ていくそうなのです。面白いですね。
宮原さんのこだわりポイントは、「自分の身体のホンネを知る」ということでした。「身体でわかる」とか「身体の記憶」みたいなものをすごく大切にしているということが伝わってきました。
ディスカッションでは、ポイントとなったのは「言葉以外のコミュニケーション」という話でした。中野さんの話にも共通しますが、コミュニケーションを考えるときに私たちは無意識のうちに「言語」を前提としています。
しかし、実は言葉以外にもたくさんの「コミュニケーションのチャンネル」があるということに気がついていきます。
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今回もかなり対話が盛り上がり、気づけば四時間以上時間が経っていました。
ワークショップで大切な要素の一つは、「多様なコミュニケーションのチャンネルを、開いてあげること」なのかもという新たな気づきが得られました。
身体を通したワークショップは、ことばは使っていませんが、ある種の「対話」をしています。そして、身体を使うことで、「言葉」というメディアではとらえられないなにかを「対話」しているように思えました。
そして、ワークショップという場では、普段の属性から離れて、「ひとりの個人」として参加することに意味があるということも再確認できました。例えば、中野さんのワークショップにおいても、ダンスをするという点においてはファシリテーターと参加者は同じ表現者の一人でした。
これについて宮原さんが先生に言われた面白いヒトコトを紹介してくれました。それは、
「ウガンダで自己紹介してみろ」
というヒトコトです(笑)
日本という国も知らないかもしれないし、何大学とか、サークルは何とか、車は何乗ってるとか何も関係なくなっちゃう。○歳・男 みたいな個人でしかない!
これはワークショップ的ということを考える上でも重要なことだよなと思いました。
今回のWorkshop Squareもかなり濃密な対話が行われました!
次回Workshop Squareは、大城早苗さんの企画で行います。テーマはずばり「シェアハウス的とワークショップ的」です!シェアハウス的には、どこかワークショップ的に重なる要素があるように思います。次回はこのテーマで対話したいと思います。
[舘野泰一]
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